すがすがしいカップル (2009年06月24日)

 

 台湾から東京の自宅に戻ったのが17日の夜11時ごろ、翌日東京での講演の後に雑用をこなして大阪のリッツカールトンにチェックインしたのがやはり夜11時ごろ、「たかじんのそこまで言って委員会」収録のための大阪前日入りです。21日に放映されましたがご覧いただけたでしょうか。次の日曜日、28日も出演予定ですのでぜひご覧ください。その収録の日、リッツカールトンでの朝食で思いがけないことがありました。

 朝レストランに行くと、いつものわたしの席を若いカップルが占領しています。「え、わたしの席なのに!」と一瞬思いつつ隣の席に座ろうとしたとき、その男性と目が合いました。わたしを認識したような表情をしたので、「お早うございます」と挨拶をすると、男性もニッコリ「お早うございます」と返してきます。どういうカップルなんだろう、平日の朝からこんな所へ、と好奇心満々で、いつもの野次馬根性から、「お休みなんですか?」と訊くと、「いや、今日は家内の誕生日で、ずいぶん前から会社には言いまして、休みをとりました」と真面目そうな感じ、ひょっとみると奥さんおめでたで、8か月とのこと、「明日(土曜日)ではだめなの?」と言うと、「どうしても今日誕生日を祝ってほしいってことだったんで」と。微笑ましい、可愛らしい、素敵なカップル、わたしはすっかり嬉しくなってしまいました。

 おそらく初めてのお子さんなのでしょう。幸せそうなカップル、奥さんの誕生日をお祝いして「一泊したの?」と訊ねると、「いや、それほどの予算はありません」、さらに奥さんが「どうしても一度ここの朝食を食べてみたかったんです」、なんともつつましい若い二人、仲のよい、いい雰囲気です。ますます嬉しくなり、ウエーターに「このお二人の勘定、わたしのにつけといて」とお願いしました。二人はびっくりしてましたが、「誕生日のお祝い、これからの出産のお祝いよ」と言いながら、ついでにわたしのテーブルにあったジャムのミニセットを「これ、お土産にあげるから包んで」と勝手にウエーターに頼んで包んでもらい、「はい、お土産」と渡しました。

 一緒にレストランを出るときに、二人が「なんか、もう運を全部使っちゃったみたい」と言うので、「そういうことはありません。運というのは使えば使うほどつくもんなんです。あなたたちが今日一日ハッピーに過ごせば、またいいことがたくさんあると思いますよ」、さらに「人と人との出会いの楽しさ、そして運というものは決して定量じゃないんです。広がれば広がるほど、使えば使うほどよくなるんです。だから、決して運を使い切る、なんて思わないでください」と。

 運は使ってしまったら無くなる、なんてわたしは信じません。運というものは、いいサイクルに回っていけばどんどん良くなるし、悪いサイクルになればどんどん悪くなる。運は、人との関係や出会いともいえて、いい出会いがあったり、お互いの協力があったりして、いいサイクルに乗っていくのです。台湾から東京、さらに大阪への移動で、夜遅い日が続いてちょっと疲れていたわたしが、朝、素敵な若いカップルと出会い、すがすがしい気分のなかでいい一日をスタートできた、わたしにとってもハッピーな出会いでした。

 その日の収録を済ませてから京都へ、定宿のブライトンにチェックインしました。サービスのよい素敵なホテルです。社長さんが「ホテリエ・オブ・ザ ・イヤー2007」を受賞している、プロ中のプロで、いき届いたサービスが徹底しています。そして、なによりも食材がいいんです。おいしい。翌日、素敵な朝食をとり、美味しい鉄板焼きの夕食をいただきました。ここで2泊して、日曜日に京都銀行の組合のフォーラムで講演してから東京に戻りました。講演でお世話になった委員長の爽やかな好青年ぶりがとても印象的でした。

 あわただしいなかにも、いろいろな出会いがあり収穫の多い一週間でした。とくに、講演で出会った一生懸命頑張っている若者やホテルで出会った幸せそうなカップル、それは後期高齢者のわたくしをとても幸せにしてくれました。

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