金沢ののどぐろと下関のフグ (2009年03月25日)

 

 19日木曜日は金沢での講演でした。前日の18日に小松空港から金沢に入り、数人の方々と夕食をご一緒しました。以前から金沢で一度ゆっくり食事をしようと約束していたのですが、なかなか実現できずにいたのです。「のどぐろ」というお魚をご馳走になりました。東京ではなかなか手に入らない魚で、「一度食べてごらん」と息子からも言われていたのですが、とても美味しいお魚でした。翌日の講演では、金沢法人会主催で、いつもよりはるかに人数が増え、反響も多かったとのお手紙をいただいています。よかったです。

 金沢から戻った翌日、20日金曜日は山口宇部空港へ飛びました。これも、翌21日の山口市での講演にそなえての前日入りです。市内・湯田温泉にある松田屋ホテルというところに部屋をとっていただいたのですが、これが長い伝統をもった由緒ある旅館で、明治維新の志士たちも集まったところだそうです。 高杉晋作はじめ、何人かの維新の偉人が入った湯があり、貸切で入ることもできるということでしたが、さすがに遠慮しました。和風の旅館は、ベッド生活の私にはもう一つ慣れないところがあって、どうしても寒いし敬遠がちだったのですが、たまにはこういう由緒ある旅館もいいものだと思いました。

 21日土曜日の講演前に、松田屋さんのすぐ近くに中原中也記念館があったので、中也への敬意を表して訪問しました。いつも食べる話ばかりなので今回は中原中也です、といいたいのですが、写真、パネル、本とかの展示で、これが中原中也っていうものがあるわけではないのです。受付のところに帽子があって、いつもの中也の写真で彼がかぶっている帽子、本物ではなく売るために作られたものなのですが、誰でもかぶってみることができます。私は帽子が大好きで、しかも濃い茶色のなかなかいい色、サイズもいろいろあるとのことで、一応かぶってみました。似合わないわけでなかったのですが、イタリアブランドのボルサリーノが好きな私としては結局遠慮させていただきました。いつだったか、中也の詩を暗記したことがあります。いまは全く覚えていないのですが、パネルにある「サーカス」という詩を読みながら、懐かしいなぁ、という思いにとらわれていました。

 講演後は下関まで出かけました。昨年の講演でお世話になった西中国信用金庫の方が、わざわざ山口までおみえになって下関までご案内いただいたのです。下関といえばフグ、美味しいフグをおなかいっぱいご馳走になりました。と、ここまではよかったのですが、翌22日の帰路が大変でした。雨は降る、風は強い、で羽田からくる便が遅れ、だいぶ待たされ、あげくの果てには羽田まできて強風でランディングできない、上空で旋回し、結局1時間以上も遅れて到着しました。良い天気だった前日であればこんな思いはしなかったのに、とかなりご機嫌ななめだったのですが、翌月曜日、なんと中国・広州からのフェデックス貨物機が、風にあおられたせいなのかどうかしりませんが、成田空港への着陸に失敗してパイロット二人が命を落とすという惨事があり、無事着いたということだけでも喜ばなくては、と思いなおしたりしています。

ページトップへ